アメリカの連邦議会 7
アメリカでは1991年を通じてこの事件は、特定の利益を追求する者が政治献金によって連邦政府に損害を与えたとして、有権者やマスコミの強い批判を浴びました。
ただし、5人の上院議員たちは、連邦機関への介入について、それは連邦議員が日常的に行っている橋渡しであって、決して情実(バト・ネージ)ではないとして、とりたてて問題とされるべきものではないと開き直っていました。
以上紹介したキーティング・ファイブ事件のほかにも、少なくともブッシュ政権が発足した1989年1月以降でも、連邦議会では次のような政治=選挙資金絡みの不正事件が発覚しています。
関係した議員たちは議員の辞職に追いこまれたり、あるいは議会において謎責処分等を受けています。
この中でジム・ライト下院議長事件、またトニー・コエロ下院議員事件、ダモトおよびデレン・バーガー上院議員事件が特に有名であり、前者2人の場合は、議員の辞任、そして後者2人はおのおの諮責処分を受けました。
この不正事件は、キーティング・ファイブ事件も含めて、いずれも政治=選挙資金絡みのスキャンダルであって、今日では連邦議員への立候補、とりわけ現職議員の選挙費用の高騰がその背景となっていると指摘する向きも少なくないのです。